(あんみつ姫 / PIXTA)

電子部品の大手各社で減損が相次いでいる。TDKが3月に175億円、太陽誘電が4月に52億円の減損を公表した。

両社の減損は自動車市場の急悪化が原因だ。TDKの減損の大半は、車載向けモーターなどにも使用される磁気製品の生産設備に関わるもの。太陽誘電の減損対象は2018年に連結子会社化した、車載向けアルミ電解コンデンサーを手がけるエルナーののれんだ。

この数年、大手各社はこうした車載向け電子部品に力を入れてきた。10年以降、電子部品業界はスマートフォン向けを中心に成長してきたが16年からスマホ市場が頭打ちに。その一方で自動車市場ではCASE(自動車の自動運転化や電動化など)と呼ばれる変革が起き、センサーなど付加価値の高い電子部品の搭載が急増。JEITA(電子情報技術産業協会)によれば、18年1〜3月に電子部品用途の調査で初めて車載向けが通信機器向けを一時的に上回るなど、車載向けの需要が高まっていた。

[KEYWORD]車載向け電子部品
自動車に使われる電子部品。CASEの本格化で電子制御化が進み、通信機器の拡充など自動車1台当たりの電子部品点数が増えている。スマホ向けに比べ高い安全性能が求められ、一般的に単価も高い。

車載向けは3割減も