(Getty Images)
週刊東洋経済 2020年5/23号
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新型コロナウイルスによる今回の不況は、欧米で「グレート・ロックダウン(大封鎖)」と名付けられた。1930年代の大恐慌は「グレート・デプレッション」、2008年のリーマンショック後の不況は「グレート・リセッション」と呼ばれるが、「グレート・ロックダウンは大恐慌以降で最悪の不況になる」とIMF(国際通貨基金)は予測する。

図表1のように、今年の世界GDP(国内総生産)成長率は▲(マイナス)3%と、09年の▲0.1%より悪化。米国の成長率は大恐慌期に30年▲8.5%、31年▲6.4%、32年▲12.9%だったが、今年は▲5.9%の見通しだ。こうした成長率予測は、図表2のリスクシナリオに沿って一段と下方修正される可能性もある。

率ではなく、GDPの増減額でみたのが、図表3だ。ここでの最大の敗者は米国だ。世界最大のGDP大国がマイナス成長になるため、増加額で19年2位から20年には最下位へ急降下。中国は20年も通年ではかろうじてプラス成長を維持し、増加額で首位を譲らない。