(Zenzen / PIXTA)

実際にAIを活用する第一歩として、企画をしっかり練る必要がある。アイデアを生み出すには、自由に想像することに加えて、想像する数が重要だ。「誰のためのAIか」「何のためのAIか」といった複数の軸で考えていくと、アイデアが出やすくなり、企画もより洗練されていく。

数を出すためにおすすめなのが、AI企画の「100本ノック」だ。さまざまな視点から異なるアイデアを50~100個ほど出す。1人だと限界があるので、立場の違う人が複数集まってアイデアを出し合うのがよい。エンジニアやデータサイエンティスト、AI企画の経験者などがいると、有用性の高い発想が生まれやすい。

アイデアが50~100個ほど出たら、それをリスト化して評価していく。評価の基準になるのが、「AI導入後の変化量」と「実現性」の2つだ。アイデアごとに「導入後の変化量」「実現性」の評価欄を設ける。そして、「アイデア1は変化量◎、実現性△」といったスコアをつけていく。例えば変化量は大きくても実現性が低いなら、そのアイデアは短期的に深追いできないという判断になる。

ただし、自分の知識の範囲だけで考え、アイデアを小さくまとめてしまわないよう注意すべきだ。AIに関する知識が身に付いてくると、「AIは何でもできる」という過大評価をしなくなる一方、現時点でできることばかり考えてしまい、企画の幅を狭め、中長期で展開するアイデアを制限してしまうことがある。