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地方メディアの衰退が招くあまりに多くの悲劇 直ちに地域ジャーナリズムの支援が必要だ

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メディアの得ていた広告収入はGoogleやFacebookのようなデジタルプラットフォームに吸い取られた(写真:REUTERS/Russell Boyce/Files)

パンデミック時には、正確な情報の有無が生死に関わる問題となり得る。その病気の影響や、病気が自分の街や地域、隣人にもたらす脅威についての信頼できる情報がなんとしても必要だ。

多くの市民にとって当面の関心事は、自分の国が全体として正しい方向に進んでいるかどうかではない。地元の食料品店が適切な衛生管理を実践しているか、適切なソーシャルディスタンシングを実施しているかどうかである。

新型コロナパンデミックでは多くの悲劇が起きている。そのうちの一つは、流行が発生したのが、多くの国でローカルニュースメディア(地方メディア)が衰退している時期に発生したことである。

かつては広告がメディアを支えていた

米国のドナルド・トランプ大統領、ハンガリーのオルバーン・ヴィクトル首相、インドのナレンドラ・モディ首相のような専横的なリーダーは独立ジャーナリズムに全面戦争を仕掛けている。トランプ大統領は連日行っている記者会見で「フェイクニュース」を発信した記者を非難し、家庭用消毒薬の注射がコロナウイルスに有効かもしれないと述べるほどだ。

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