(写真:REUTERS/Maxim Shemetov)

新型コロナウイルス(COVID-19)は、1918~19年に5000万人以上の人々が死亡したいわゆる「スペインかぜ」以来、かつてなかった規模の脅威をもたらしている。

このパンデミックに立ち向かうために、多くの政府は外出禁止令や厳重なロックダウンを課しており、世界経済はほぼ停止状態に追い込まれている。しかし、この危機に対する本当の解決策は封じ込めではない。イノベーションである。

もちろん、短期的にはウイルスの封じ込めと被害軽減策は必須といえる。それは高齢者や住環境が劣悪な貧困層、免疫不全者といった最も感染しやすい人々を守るととともに、イタリア、スペイン、さらにニューヨーク市ですでに起きているような、医療システムの崩壊を回避するために不可欠である。封じ込めは、中世のペストやスペインかぜの大流行の際に数え切れないほどの命を救った。今日でも同様のことが可能である。

実際、中国、シンガポール、韓国の経験は、ロックダウンや接触者の追跡といった断固とした封じ込め対策がCOVID-19の新規感染削減に効果的でありうると示している。

また、ウイルスには国境はないので、公的機関や医療システムが貧弱な発展途上国が、その封じ込めの取り組みを強化し、適切な治療を提供できるよう支援することを、国際的な最優先事項とするべきである。