イラスト:加納徳博

ビジネスパーソン、とくに文系人材がAI時代に勝ち残る道は3つある。第1の道は、AIとは無縁な「職人プレミアム」だ。上図は拙著『10年後に食える仕事 食えない仕事』に掲載した、AI化で消える仕事と残る仕事のマップである。横軸を人間が強いか機械が強いか、縦軸を知識集約的か技能集約的かで分けた。職人プレミアムはその右下に入る。

文系には数学やプログラミングにアレルギーのある人が多い。苦手なスキルを克服するのではなく、得意なスキルを集中的に伸ばすべきであることは、21世紀を生きる職業人にとっての鉄則だ。

料理人やすし職人のような職業は、10~20年後もAIの影響を受けず、本質的な付加価値が残るだろう。その職人が経営する外食店に連なる“ラストワンマイル営業”、ソフトバンクグループの「PayPay」を全国の店舗に導入させるようなローラー営業部隊は、10年後も日本語ネイティブの日本人が担当しているはずだ。

職人プレミアムエリアは、現状ベースで就業人口の23%を占める。ここを含む図の右側は、人間にしかできない仕事であり、雇用は安泰。「人間の5つの強み(感情、信用、創造、手先、ボディー)」を持つかが、その判定の基準となる。