新型コロナ危機はトランプ時代の保守思想にも影響する(AP/アフロ)

世界で最も多く新型コロナウイルスの感染者と死者を出している米国の政治に、これからどのような変化が起きるか。11月の大統領選挙で共和党のトランプ大統領が再選されるか、民主党のバイデン前副大統領が勝つかという次元を超えて考えてみよう。

「パブリック・ポリシー・ムード(一般市民の政策傾向)」と呼ばれる調査がある。1952年以降のさまざまな世論調査を分析し、米国の一般市民が「大きな政府」と「小さな政府」のどちらを求めているか、傾向を調べてきた。昨年公表された最新(2018年)データの分析では調査を始めて以来、最も高いレベルで市民は「大きな政府」を求めている。

調査に当たった米ノースカロライナ大学のジェームズ・スティムソン名誉教授によると、これまで最高だったのは61年だ。その直後、ケネディ政権を経てジョンソン政権の「偉大な社会」政策により、社会福祉が大幅に拡大された。その61年をしのぐレベルだ。