国際通貨基金(IMF)が4月14日に公表した最新の世界経済見通し(WEO)は、コロナショックの真っただ中だけに、一般紙も1面トップで扱うなど高い関心を集めた。「大恐慌以来、最悪の不況」。そんな見出しが躍った。

IMFや世界銀行のような主要国際機関による経済見通しは、中立的な性格もあって、政策運営や事業運営の前提値となることが多いが、今回ばかりはIMFも認めるように不確実性が強く、1つの参考値として考えるべきだろう。

「グレート・ロックダウン(大封鎖)」と題された今回のWEOでまず注目されたのは、2020年の世界の実質国内総生産(GDP)成長率が▲(マイナス)3%へ大きく下方修正されたことだ。リーマンショック翌年の09年に記録した▲0.1%を下回り、大恐慌の1930年に記録した▲8.5%以来の落ち込みとなる。