ウィスコンシン州ではコロナによる外出禁止令下で予備選が実施された(ZUMA Press/アフロ)

「自由・公正で民主的な選挙が実施できるよう、緊急の取り組みが必要だ」。3月下旬に米国で、1000人以上の政治学者がそう呼びかける書簡に署名した。

新型コロナウイルスの感染拡大と米政府が相次いで打ち出す対策に関し、トランプ大統領の再選に与える影響に注目が集まっている。しかし、コロナをめぐる状況の深刻化に伴い、政治学者たちの書簡が訴えるように大統領選の実施自体がより切実な論点になっている。

感染拡大は選挙戦にすでに影響している。民主党の予備選挙は投票日の延期が相次ぎ、7月の全国党大会も延期された。大規模な選挙集会は中止され、各候補はオンラインでの活動に頼らざるをえなくなった。ウィスコンシン州では7日、外出禁止令下にもかかわらず州最高裁判所の判断で予備選が実施されるなど混乱している。