3月24日に発表されたトヨタ自動車とNTTの業務資本提携の共同記者会見(撮影:風間仁一郎)

トヨタ自動車とNTTが3月24日に業務資本提携を発表、スマートシティー実現という壮大な目標に向け、「NTTとトヨタが日本を背負うという気概を持ち、多くの仲間を巻き込む」とトヨタの豊田章男社長はぶち上げた。

新型コロナウイルス禍で暗い話題が続く中、前向きなニュースは各所で好意的に受け止められた。

しかし、資本提携の内容を知ったある金融関係者は眉をひそめた。両社が2000億円ずつ相互出資し、株式を持ち合うからだ。

昨今、持ち合いはガバナンス上、望ましくないとされている。経営方針に異を唱えない“物言わぬ株主”の存在は、経営から緊張感を失わせ、企業価値の向上を妨げるからだ。

コーポレートガバナンス・コードも、基本的に持ち合いの縮減を求めており、多くの上場企業が持ち合い解消を進めている。