新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けて、3月の世界各国の株式市場はそろって急落したが、長期金利の動きも激しかった。

とくに目立ったのは、FRB(米連邦準備制度理事会)が一気に政策金利をゼロ%まで引き下げた米国市場である。米国債10年物金利は約2週間で1.2%ポイントもの大幅な低下を見た。警戒感を強めた米国の企業や家計が資金の確保に動き、リスク資産を売却して、資金は安全資産である国債に流入したからだ。

株式にとどまらず、社債やCP(コマーシャルペーパー)といった企業債務市場にも強い売却圧力が加わり、信用市場にショックが走った。世界の主要都市で「ロックダウン」(封鎖)が行われる中、企業が資金不足に備えて資金調達に動く一方で、CPを中心に運用するMMF(マネーマーケット・ファンド)からは資金流出が起こり、買い手がいなくなってしまった。