トランプ大統領の医療軽視と責任転嫁で、コロナをめぐる米国の状況は悪化(AP/アフロ)

新型コロナウイルスで各国は医療と経済という2つの危機に同時にさらされている。政策の連携がうまくいっている国もある中、医療が政争の具になっているのが米国だ。このままだとウイルスの犠牲者はさらに増え、経済の回復も一段と難しくなる。

米政府にとって経済対策の決定はとくに難しい問題ではなかった。過去に例のない2兆ドルの大型経済対策も速やかに可決された。これには個人への現金給付や企業支援などが含まれる。もちろん与野党の溝は消えていないが、事態の緊急性に加えて、リーマンショック時の経験が立法を後押しした。

経済面で政策担当者が重視するポイントはおおかた一致する。連邦レベルで金融市場を支え、信用不安が広がらないようにすることだ。中小企業融資を拡大し、失業や給与の不払いを防ぐ必要もある。航空やホテルなど影響が直撃している業界への支援も欠かせない。