政治イベントで登壇したウィリアム・クリストル。左右の狭間に揺れている(Shutterstock/アフロ)

「ネバー・トランパー」という新造語がある。あえて訳せば「トランプ絶対反対派」か。2016年大統領選挙の際に生まれた言葉だ。民主党側はトランプ絶対反対に決まっているから、彼らに使われる言葉ではない。共和党側で、トランプに絶対反対あるいは絶対イヤだという政治家や論客たちに対して使われた。

16年にトランプが当選するまでネバー・トランパーは結構いたが、当選するや次々と軍門にくだったり、あるいは嫌気が差して中間選挙不出馬で連邦議会議員を辞めたりし、今ではトランプ支持派から「絶滅危惧種」とやじられたりしている。それでも頑張っているのは、主流メディアで活躍してきた保守系論客たちで、主に新保守主義者(ネオコン)だ。トランプには絶対反対だから、今やトランプ色に染まった共和党政界や保守論壇では、ほとんど行き場を失ったありさまで、民主党候補を支援して、トランプ追い落としの目的を果たそうとしている。