「30代半ばになって、そろそろ結婚を考えようというとき、たまたま父にこの結婚相談所を紹介してもらった。専属の相談員さんがつき、入会後半年も経たないうちに理想の女性に出会えた」

生まれたばかりの子どもをあやしつつ、幸せそうにこう語るのは、大手情報サービス企業に勤める加藤雅人さん(37・仮名)。2016年に結婚した加藤さんが利用したのは「ダイヤモンド ファミリー クラブ」。三菱グループの運営する結婚相談所だ。

会の名前は三菱ロゴ「スリーダイヤ」に由来

相談所への入会資格があるのは、三菱グループの社員とその家族・知人に加え、三菱金曜会27社から推薦を受けた約70社の企業の社員と、17団体(大学の校友会や、弁護士組合など)の所属者だけ。加藤さんの場合は、三菱重工業に勤務する父親の家族として入会。同会の評判を聞き、立教大学の校友会を通じて入会した妻と出会った。

「一部の結婚相談所や婚活アプリには『サクラ』もいると聞く。対して、ここは入会資格を限定しているからか、家柄のしっかりとした、価値観が似ている人と出会いやすいと感じた。紹介された女性のうち半分くらいが、三菱グループの関係者だった」(加藤さん)

三菱グループからの出資を受け、同相談所が設立されたのは1972年。経済成長著しい時代、猛烈に働く社員に家庭という安らぎの場を、というのが当初の目的だ。一般的に、結婚相談所の入会費は20万~30万円だが、同相談所はグループからの支援を受け、三菱関係者なら8万円と格安(それ以外は9万円)。東京に加え、三菱重工や三菱電機の拠点がある名古屋にも事務所を構える。2000人を超える会員の8割近くは、三菱関係者だ。