ソフトバンクの上場を祝う東証でのセレモニー風景(撮影:尾形文繁)

ソフトバンクグループ(SBG)の通信子会社ソフトバンクが2018年12月、東京証券取引所に上場した。SBGの中間持ち株会社・ソフトバンクグループジャパンは、上場時にソフトバンク株の一部を売却し2兆円の特別利益を計上した。

一方でSBGには巨額の繰越欠損金があった。このため、本来払うべき法人税7508億円のうち半分近くの3452億円を払わずに済んだ。

ソフトバンク株売却を資本取引と見なして利益計上していないにもかかわらず、SBGの19年3月期の営業利益は過去最高の2.3兆円。投資事業が好調だったからで、それ以前も約1兆円の営業利益を計上し続けてきた。巨額黒字会社が巨額の繰越欠損金を抱えているとは意外だが、事実である。

からくりは下図のとおりだ。

まず、SBGは英アームHDを16年に3.3兆円で買収した(下図①)。次に、スマートフォン向け半導体で圧倒的な世界シェアを誇る事業会社・英アームLtd.株の75%を18年に現物配当として受け取った(下図②)。