権力の集中が行き過ぎると、マイナス情報の報告や処理が後手に回る。湖北省武漢市を発生源とする新型肺炎をめぐる中国政府の対応からは、そうした人類普遍の教訓が見て取れる。

武漢市政府によれば、原因不明の肺炎患者が最初に確認されたのは昨年の12月8日だった。年明けには国外での感染例が報道され始めたが、中国では湖北省以外での感染は公にされてこなかった。

中国のネット上では、湖北省の防災部門が1月20日に開いた春節祝賀会の様子が、怒りとともに拡散されている。壇上には習近平国家主席が新年のあいさつで使ったフレーズが大書され、習氏への忠誠を強くアピールしていた。