独善・独裁的な政治手法のトランプ氏だが、ヒトラーなどかつてのファシストには及ばない(AP/アフロ)

支持者による暴力を陰に陽にあおってきたのがトランプ大統領だ。バージニア州シャーロッツビルで、白人至上主義者が反対派のデモ隊に車で突っ込み死傷者を出す事件が2017年にあった。このときトランプ氏が「とても立派な人たち」が双方にいたと述べたのは有名だ。同氏はその後も非白人の女性議員などをネタに差別的な発言を繰り返している。

トランプ氏の言葉には現実を動かす力がある。その証拠にシャーロッツビル事件の犯人だけでなく、何人もの白人至上主義者がトランプ氏に刺激されて暴力やテロに走ったと告白している。最近の学術研究によれば、トランプ氏の反イスラム的なツイートとイスラム教徒を狙ったヘイトクライムとの間には直接の因果関係が存在する。

このように憎悪をたきつけ、事実をねじ曲げる性癖からして、トランプ氏をファシストと結論づける向きも少なくない。トランプ氏は自らの権勢を拡大し、一族のいかがわしいビジネスを守るために、民主的な制度をないがしろにしてきた。そのやり口は確かにムッソリーニやヒトラーのそれと重なる。