時間とテクノロジー 「因果の物語」から「共時の物語」へ​(佐々木俊尚 著/光文社/1800円+税/443ページ)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。
[Profile] ささき・としなお/1961年生まれ。早稲田大学政治経済学部中退。作家・ジャーナリスト。毎日新聞社などを経て2003年に独立、テクノロジーから政治、経済、社会、ライフスタイルまで幅広く取材・執筆する。共創コミュニティSUSONO運営。

ヒトはどこから来たのか? そしてどこへ行くのか? その答えを求めることは、人類にとって普遍的なテーマといえる。確かにわれわれは過去の歴史の中に答えを求め、そして行く末を夢想してきた。それは、時間感覚の中にこそ、われわれのアイデンティティーがあると固く信じてきたからだ。

しかし、この時間感覚というものは、時代によって移り変わるものである。室町時代のような中世には特有の時間感覚があり、近代になると新しい時間感覚が現れ、そして現在に至っている。ならば、この先の私たちの時間感覚というものは、どのように変わっていくのか?

これをテクノロジーという観点から読み解いたのが、佐々木俊尚氏による本書である。時間と空間について、それぞれ主観と客観という視点の違いから未来を予測している点が、本書をより一層ユニークなものにしている。