バイオリンの女王と評されるアンネ=ゾフィー・ムターの奏でるベートーヴェンは必聴(Ⓒサントリーホール)

コンクールでの優勝やアルバムのヒットなど、音楽家が世に出るきっかけはさまざまだ。20世紀のクラシック界では「ショパン国際ピアノ・コンクール」での優勝によってその存在を世に知らしめたマルタ・アルゲリッチ(1941~)やマウリツィオ・ポリーニ(1942~)。そして、今や伝説の名盤となったJ・S・バッハの『ゴールドベルク変奏曲』を引っ提げてデビューを果たしたピアニスト、グレン・グールド(1932~82)などがその代表例だ。その後の精進がさらに重要なことはもちろんだが、輝かしい未来を見据える若き音楽家たちの多くが、このようなチャンスを求めて日夜努力を重ねている。