※本記事は「週刊東洋経済」1月25日号第2特集「変貌するインドビジネス」に掲載されている1ページ記事新工場が延期のスズキ、挽回を狙う「次の一手」の拡大版記事です。本編では書ききれなかった取材内容を盛り込んでいますので、こちらもお読みください。

 

競合他社に先駆けて、1980年代にインドに進出したスズキ。日本で培った安価で高品質なものづくりを武器に、現地で自動車販売台数を伸ばしてきた。ところが、2019年は無担保ローンの貸し渋りなどを背景に、インドの新車市場が急失速。スズキも販売台数を落とし、新工場の稼働延期を強いられた。

そこでスズキは2020年の市場回復を見据え、「次の一手」を準備している。

インド市場は虎の子

スズキにとって、インド市場は虎の子だ。スズキの2018年自動車販売台数は、国内72.5万台に対してインドが175万台と、実に2.5倍もの差があった。2018年3月期の売上高を見ても、日本1.25兆円に対してインド事業1.3兆円と、インドが日本を若干上回る。

今後についても、国内市場は大きく成長する見込みが薄い。しかし、インド市場は中間層の需要が膨らむと見込まれ、成長余地が十分にある。スズキにとって重要な市場であることは間違いない。

自動車、自動三輪車、オートバイで混雑するムンバイの道路(編集部撮影)