21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考(ユヴァル・ノア・ハラリ 著/柴田裕之 訳/河出書房新社/2400円+税/466ページ)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。
[Profile] Yuval Noah Harari/歴史学者、哲学者。1976年、イスラエル、ハイファ生まれ。英オックスフォード大学で中世史、軍事史を専攻して2002年に博士号を取得。現在、エルサレムのヘブライ大学で歴史学を教える傍ら、世界中の聴衆に向けて講義や講演も行う。

近年、急速に発展するテクノロジーと科学の進歩は、産業革命を超える社会的変化を私たちに強要しつつある。その変化は産業革命よりもはるかに大きく、そして速い。そのような現代の問題に警鐘を鳴らすのが、世界的なベストセラーとなった『サピエンス全史』の著者、ユヴァル・ノア・ハラリだ。

今作『21 Lessons』では科学、テクノロジー、哲学などの最新研究を取り入れながら現代の問題を21個に絞り考察していく。

18〜19世紀に発生した産業革命の影響は大きく、それまでの封建制や君主制、既存の宗教といった思想や社会モデルでは対応できなかった。この変化に対処するために人類は自由民主主義国家や共産主義独裁制、ファシスト体制を生み出した。そしてその社会モデルの有効性を実験するために、1世紀以上に及ぶ戦争と革命を必要としたのである。