デリー近郊のグルグラム(旧グルガオン)市内をタクシーで走っていると、東京・丸の内のような巨大ビルが立ち並ぶ一角が現れた。「オフィス街のサイバーシティーだ。ここは有名だよ」。運転手はそう言って、車のドアを開けてくれた。

このサイバーシティーのエリアに、ファーストリテイリング傘下のユニクロは、インド2号店となる「DLFサイバー・ハブ店」を2019年11月にオープンした。

外資系企業が多く集まり、しゃれたレストランやバーが並ぶエリアだ。行き交う人々は質のよさそうなシャツや細身のパンツなどを着こなし、洗練されている印象を受けた。観察していると、OL風の若い女性などがユニクロの店舗に次々と吸い込まれていく。

店舗内に入ってみた。平日の16時前後にもかかわらず、若者からお年寄りまで幅広い層の顧客でにぎわっていた。基本的なレイアウトや、マネキンを多用して目玉商品を訴求する手法は日本と同じ。品ぞろえも日本とほぼ同じだ。

商品を並べていた20代の女性スタッフに店の感想を聞くと、「いいお店よ」と笑顔で答えてくれた。

経済発展が期待されるインド。下表を見てほしい。インドの18年度GDP(国内総生産)成長率は中国を超える6.8%だった。経済規模は現在、世界5位。28年までに日本とドイツを抜き、米中に次ぐ世界3位になるとの金融機関の予測もある。

 

日系企業の拠点は急増