トランプ大統領のホワイトハウスでの抑制的な演説がイランとの正面衝突を防いだ(UPI/アフロ)

米大統領選挙を迎える2020年の年明けから、ドナルド・トランプ大統領の再選を左右するような重大な事件が起きた。

3日、トランプ大統領はイラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官殺害を指令し、米軍が殺害した。報復としてイランは6日、イラクに駐留する米軍基地にミサイルを撃ち込んだ。イランによる攻撃で米軍の死者は出ず、また両国が抑制的な姿勢を示したことで軍事衝突の悪夢は遠のいた。ただし、トランプ大統領が自ら作り出したとも思われる今回の「イラン危機」は、ライバル民主党に新たな批判の種を提供した。

トランプ大統領はソレイマニ司令官殺害の理由について、「米国民の生命への直接の脅威を未然に防ぐため」と主張した。にもかかわらず、その証拠がまったく示されなかったため批判も高まった。対立する民主党に加え、ランド・ポールら共和党の上院議員2人も大統領に疑義を表明した。