国内生産1000万台前後を維持できるだろうか

「ウチの生産拠点がある県の工業出荷額の推移を見て愕然とした。15年前は電機もそれなりにあったけど、今は自動車が大半だ。ウチに何かあったら地域経済はどうなるのか。われわれは地元に対する責任を負っているけど、豊田(章男)社長はそれが日本になるんだからたいへんなプレッシャーだよ」。昨年末、国内自動車メーカーのトップはそう口にしていた。

自動車の国内生産台数は長年1000万台前後で推移しており、直近の輸出比率は約50%だ。少子高齢化やシェアリングによって、国内販売は減ることはあっても増えることはない。輸出が落ち込むと、現在の国内の生産規模を維持することは難しい。この構図は鉄鋼業界と同じだ。