(Fast&Slow / PIXTA)

さまざまな分野で普及しつつあるAI(人工知能)。その開発に使われるプログラミング言語として、学ぶ人が急増しているのが「Python(パイソン)」だ。人気の理由は、AI向けの「ライブラリ」が充実していることにある。

プログラミング言語には、複数のコードで書かれた高度な処理を1行のコードで実行できる「関数」が準備されている。例えば、パイソンのthumbnailという関数は、指定した大きさに画像データをリサイズしてくれる。リサイズの複雑なコードを一から何行も書く必要がない。

複数の関数を画像処理向け、機械学習向けといったカテゴリー別にまとめたものがライブラリだ。パイソンは最先端のAI向けが豊富で、データ分析や統計などで多用される演算も得意。文法がシンプルでわかりやすく、より少ない記述量で書ける特長もある。

ここではパイソンの世界の一端を体験してもらうため、写真をリサイズするサンプルソフトを紹介する。デジタルカメラなどで撮影した写真はサイズが大きく、ブログやSNS(交流サイト)などに載せる際に小さくリサイズする機会は多い。その作業を自動化するプログラムである。

まず1枚の写真をリサイズするソフトを作る。幅または高さの上限を400ピクセルとして、縦横比を保ってリサイズする。画像の縦長と横長は自動判別する。写真はCドライブの「photo」フォルダー内に「001.jpg」「mycat.jpg」「P_20190916.jpg」があるとする。

先に開発環境を整えよう。初学者は「Anaconda(アナコンダ)」を使うのがオススメだ。コードの記述・実行用ツールや主要なライブラリなどの一式がそろっており、無料で利用できる。(Anacondaのダウンロードサイト>>https://www.anaconda.com/distribution/#download-section

1枚の写真001.jpgをリサイズするコードは下の図1に示した。必要なコードはたったの4行だ。