2020年はベートーヴェン生誕250年のメモリアルイヤー。その奥深い魅力を味わえるプログラムが多数予定されている(UIG/amanaimages)

2020年のクラシックシーンを彩る主役は、生誕250年を迎える“ミスタークラシック”ベートーヴェン(1770〜1827)で決まりだ。作曲家の生没記念が毎年話題になるクラシック界だが、業界全体が沸き立つ盛り上がりになるのは、13年のヴェルディ&ワーグナー生誕200年以来。しかし、イタリアとドイツを代表するオペラ界の巨人2人をもってしても、今年のベートーヴェンへの期待感には遠く及ばない。ベートーヴェンの圧倒的な別格ぶりを実感させられる。

すでに発表されている関連イベントも実に魅力的だ。「サントリーホール スペシャルステージ 2020」(2月20〜24日)には、“バイオリンの女王”アンネ=ゾフィー・ムターが登場し、ベートーヴェンの協奏曲や室内楽作品を披露する。桜の季節に上野を彩る恒例の「東京・春・音楽祭2020」(3月13日〜4月18日)では、生誕250年を記念した特別プログラムが用意されるほか、音楽祭の開催期間自体も通常より1週間長くなるなど、さらに充実した“上野の春”が楽しめそうだ。