医師の長時間労働は、医療の質の低下を招く(Michael H)

長年通い慣れていた病院が突然なくなる。そんな日がいつ来てもおかしくないほど、病院を取り巻く環境は厳しい。

日本の病院数は2000年の9200超から、18年には8400弱へとこの間一貫して減り続けてきた。しかしそれでも人口当たりの病床数はドイツやフランス、米国など経済協力開発機構(OECD)加盟の先進諸国と比べ圧倒的に多い、「病院過剰国」だ。

一方、医師や看護師など医療スタッフは不足している。医師の絶対数は少なく、さらには診療科間での偏在がある。医学部の定員は増えたとはいえ、地方を中心に相変わらず医師不足にあえいでいる。

現場の医師には過重な労働がのしかかる。救命救急機能を有する病院の8割超は、週の勤務が80時間超の医師がいるとしている。