横浜市磯子区にある脳卒中・神経脊椎センター。経常利益も赤字だ

都道府県や市町村などの地方自治体が設置する公立病院は全体として見れば膨大な赤字になっている。

全国の919の公立病院には毎年約8000億円の補助金(繰入金)が投入されている。総務省によると、地方公営企業法が適用される783病院の病院全体の経常損益は811億円の赤字、累積欠損金は1兆8399億円に達している(2017年度実績)。

累積欠損金は自治体の責任でいずれ解消する必要がある。まずは病院の収支改善を図り欠損金を減らしていくことが求められるが、それでも足りなければ将来的には一般会計からの補塡が必要だ。

公立病院で累積欠損金が最も多いのは、横浜市立脳卒中・神経脊椎センターで244億円。脳領域に特化した病院として1999年に開院したが、病床の稼働率が低く、経営不振が続いている。2番目以下は県立広島病院、島根県立中央病院、川崎市立井田病院など大都市、地方中堅都市の病院が並ぶ。同一地域に別の有力な病院が存在したり、重症患者を24時間受け入れる3次救急医療機関であったりすることが、赤字の原因だとみられる。