やまぐち・さとし 1960年生まれ。83年東北大学農学部食糧化学科卒、カゴメ入社。商品企画部、イノベーション本部などを経て、2019年取締役。20年1月1日付で社長就任。(撮影:尾形文繁)
「野菜生活」をはじめとする野菜飲料やトマト加工品を販売するカゴメ。長期ビジョンとして「トマトの会社から野菜の会社に」を掲げ、事業の多角化を急ぐ。売上高における国内の割合が約8割のため、国内市場が縮小する中で海外事業の拡大ももくろむ。同社初の技術系出身社長となる山口聡氏(2020年1月就任予定)に、経営課題を聞いた。

──20年の食品業界で注目すべき点は何でしょうか。

まず人手不足が課題となる。20年はさらに状況が厳しくなるだろう。調理する人、サービスをする人がいない。例えば、一昔前のホテルのレストランでは、何時間もタマネギを炒めることに価値があるとされていた。しかし、今後はホテルだけでなく中食、外食の企業でも、いかに調理の手間を削減するかが求められる。

2つ目が健康志向。20年は東京五輪が開催されることもあり、ベジタリアンやビーガンの観光客も増える。野菜の需要が拡大しそうだ。そうでなくても野菜を取りたい人が増えている。そのような消費者にターゲットを絞って商品を作ることが大切だ。

──環境対策も注目されています。