いわた・けいいち 1957年生まれ。82年東京大学法学部卒業、住友化学入社。情報電子化学、経営企画、エネルギー・機能材料などの担当執行役員を経て、2019年4月より現職。(撮影:ヒダキトモコ)
国際競争力を失った日本の石油化学産業。国内の総合化学メーカーが世界で勝ち残るためには何が必要か。

──日本の総合化学メーカーは近年、汎用品中心の伝統的な石油化学(石化)から、機能品分野へのシフトを急いでいます。

石化の内需はピーク時から大幅に減り、今後も先細りだ。かといって、輸出しようにも、日本の石化産業に国際的なコスト競争力はない。国内のエチレンプラント(石化製品の原料となるエチレンの製造設備)はどれも古く、海外と比べて規模もはるかに小さい。

そうした中で、スペシャリティ・ケミカル領域へのシフトは、国内の総合化学に共通する戦略だ。スペシャリティとは、技術力を背景とした機能性によって高い付加価値が得られる分野。当社でいえば、情報電子化学や農薬、医薬などが代表例だ。すでにいずれも重要な柱だが、さらに強くする。

非石化で相次ぎ大型買収

──各重点分野の成長戦略とは?