たけうち・やすお 1957年生まれ。中央大学商学部卒業。80年オリンパス光学工業(現オリンパス)入社。2009年執行役員。12年から取締役、16年副社長兼CFOを経て、19年4月から現職。(撮影:今 祥雄)
世界シェア約7割を誇る消化器系内視鏡などの医療機器を中心に業績拡大が続くオリンパス。過去に損失隠しで混乱したが、「物言う株主」(アクティビスト)を取締役に受け入れるなど統治改革も積極的に進めている。今後の展望をどう描くのか。

──アジアを中心に医療機器の需要が高まっています。

生活が欧米化することで潜在的な患者数はもっと増えるだろうと予想している。アジア各国は国を挙げて医療機器に投資する流れが出ている。とくに中国では2桁の伸び率が継続するのは確実だ。インドも同様に成長していくだろう。

──各国の医療に対する意識が変わってきているのでしょうか。

予防医療をやらないと医療コストが増大するという意識が高まっている。それが内視鏡など検査機器への需要にもつながっている。

これまでは先進国で予防医学の必要性が認識されていた。現在は新興国でも啓発活動が行われるようになっている。また、過去には単年度で政府が予算をつけて一時的に医療機器の販売が増えることがあったが、今は予防医療に注力するため継続的に予算を投じるなど医療費への考えも変わってきた。