かわい・としき 1963年生まれ、86年明治大学経営学部卒業後、東京エレクトロン入社。2001年欧州子会社に赴任。15年副社長兼COO。16年から現職。(撮影:尾形文繁)
半導体製造装置は、世界トップ10のうち5社が日本企業という有力業界。中でも牽引するのが国内首位の東京エレクトロンだ。2019年は前年ほどの勢いがなかったが、20年はどう停滞から脱するのか。

──20年3月期は前年比で10%以上の減収減益予想です。

今上期は当初予想以上の売上高5084億円、営業利益1024億円を達成することができた。通期も1兆円以上の売上高は確保できる見込みだ。半導体メモリー市況が調整局面に入り、米中貿易摩擦もある中で、この水準を維持できるというのは、当社の技術が確実に浸透していて、半導体市場全体が新しい成長のステージに入っていることの表れだと思う。

──一定周期で好不況を繰り返していた半導体ですが、好調が続く「スーパーサイクル」に入ったとの議論が18年には盛んでした。

もちろんビジネスは需要と供給があるのでサイクル(景気循環)は必ずある。ただ、半導体の価格が下がって市況が停滞するという下への振幅は小さくなっており、将来に向けては右肩上がりが大きくなっていくだろう。当社もこうした状況を踏まえ、19年5月には長期成長目標として、5年以内に売上高2兆円、営業利益率30%以上という新しい計画を発表した。

──今後、市況はどういったタイミングで回復しますか。