おがさわら・ひろし 1955年生まれ。79年九州工業大学情報工学科卒業、安川電機入社。2006年取締役。主要事業の部長を歴任。15年代表取締役専務執行役員。16年から現職。(撮影:尾形文繁)
2019年のFA(ファクトリーオートメーション)・産業用ロボット業界は米中貿易摩擦などで厳しい1年だった。今後の見通しを聞いた。

──19年度は営業利益が前期比半減の250億円を見込んでいます。20年の市場環境をどう見通していますか。

業界では20年に半導体関連の投資が戻るといわれている。当社もこれ以上悪くはならないだろうとみている。この業界は歴史的に見ても好不調の波の繰り返しがあり、必ずまた次に上向く波がやって来る。そのときの牽引役はスマートフォンや自動車になる。スマホは世界中を見るとまだ行き渡っていない。台数には伸びる余地があり、また5G関連サービスにも期待できる。

──中期経営計画で21年度に営業利益700億円を目指しています。外部環境が厳しい中、どう利益を確保しますか。

機器ごとの個別最適ではなく生産現場の全体最適を目指す新たなソリューション「アイキューブ メカトロニクス」の取り組みはうまくいっている。顧客に対し、工場の既存設備との組み合わせを考えて製品を提案することで、付加価値を高めている。実際、景気が悪くなる中で、ロボットも、制御に必要なサーボモーターやインバーターも売値が下がっていない。足元は厳しいが、量が戻ってくれば、必ず利益が出るだろう。

──20年3月にアフターサービスの子会社を吸収合併します。利益改善にどう貢献しますか。