にいの・たかし 1954年生まれ。77年京都大学工学部卒業後、NEC入社。主に国内金融業向けITシステム・サービス事業に従事。2016年4月から現職。(撮影:今井康一)
大型のリストラを実施した一方、伝統的なシステムインテグレーション(SI)のビジネスが限界を迎えている。巨大ITサービス企業は変われるか。

──デジタルトランスフォーメーション(DX)の流れをどのように商機へ結び付けますか。

さまざまな業界で、既存のビジネスモデルを根底から覆すような新しいプレーヤーが出てきた。われわれとしては、単に技術を提供するのではなく、顧客のビジネスモデルの変革を支援していくことが商機につながる。コンサルティングやビジネスデザインの能力を上げ、自分たちもそれを体現していくことが必要になる。

──社員数11万人の巨大組織を変えるハードルは高そうです。

DXの流れに対応するため、2019年4月に組織改編を行った。従来の顧客業種ごとに分けていた部門とは別に、DXに特化した新組織をつくった。そこで生体認証やAI、IoT、セキュリティーといった中核技術の全社共通プラットフォームを開発した。今後は各部門がこの新組織を活用し、顧客に合ったアプリケーションを開発していきたい。