こいけ・ゆりこ 1952年生まれ。環境相、総理大臣補佐官、防衛相などを歴任し、2016年東京都知事に就任。(撮影:尾形文繁)
東京五輪をいかに次なる都市設計につなげるのか。小池百合子都知事が強調するのが、持続的な成長と成熟の道のりだ。

──2019年はテスト大会を通して、五輪の課題が見えました。

暑さ対策は、東京五輪の挑戦の1つだ。パラリンピックのマラソン競技は、当初の予定どおり東京のコースで実施される。街路樹を刈り込まず日陰をつくり、給水所の設置などを徹底するほか、医師や看護師で構成される救急医療の専門チーム「DMAT(災害派遣医療チーム)」を会場付近に待機させる。ハイテクからアナログまで合わせ技の対策を講じていく。

──大会期間中の交通混雑も懸念されています。

経済活動を停滞させないことが重要だ。企業に対し、テレワークや時差出勤を組み合わせた柔軟な働き方の実践を促している。また、交通渋滞には、昼と夜で高速道路の利用料金を変え、大会時の混雑予測情報を提供するなど、交通需要をマネジメントすることで対応する。これらを「スムーズビズ」と名付け、五輪後に残る新しいワークスタイルとしてもレガシーにしていきたい。

──都市型五輪では、12年のロンドン大会が成功を収めました。