ほしの・よしはる 1960年生まれ。日本航空開発(現オークラ ニッコー ホテルマネジメント)を経て、91年に家業の星野温泉の社長に就任。現在はグループの代表を務める。(撮影:今 祥雄)

2020年に年間4000万人──。政府が掲げる目標に向けインバウンドが順調に増加している。だが、その恩恵を享受する宿泊業界に、高級ホテル・旅館を運営する星野リゾートの星野佳路代表は警鐘を鳴らす。

──20年は東京五輪の開催という追い風が吹きます。

確かにここ数年、東京五輪に向けて増加するインバウンドの取り込みで、宿泊業界は活気づいた。ただ、東京五輪でそれが一段落すると、業界は大きな目標を失うことになる。その後もインバウンド市場が成長し続けると信じるのではなく、課題を抱える五輪後の宿泊市場が本当に伸びるのか、真剣に考えるべきだ。

──五輪後の課題とは。