不動産活況の前途|「我が世の春」の持続力

「懸念はない」。大手不動産会社幹部がそう言い切るほど、不動産業界は空前の好景気に沸く。都心の賃貸ビルで1フロアの面積が50坪を超える大型ビルの空室率は1%を切る水準にまで低下。賃料も2012年以降ジリジリと上昇を続ける。

賃貸ビル市況を下支えするのは企業業績の回復だ。投資余力が生まれたことで、古いビルからグレードの高い新築ビルへ移転したり、分散していた拠点を1カ所に集約したりする動きが盛んだ。人材確保のため、立地やデザイン、設備などが魅力的なオフィスに移転する需要も生まれ、「費用」であるはずのビル賃料は「投資」的意味合いが強まりつつある。