はしもと・まさひろ 1956年生まれ。79年東京大学卒業後、住友生命保険入社。取締役常務執行役員、専務執行役員などを経て、14年から現職。(撮影:梅谷秀司)

保険の枠を広げて、生命保険各社が健康を後押しする取り組みに力を入れている。その代表格が2018年7月に提供を開始した住友生命の健康増進プログラム「Vitality(バイタリティ)」だ。同プログラムの成果や今後の方針などを聞いた。

──バイタリティ加入者の平均歩数が増えたり、血圧値が改善されるなど、健康増進効果が出ていることを発表しています。

発売から1年以上経ったが、予想を上回る好結果だ。ただ、プログラムをきちんと実行すれば成果が出ないはずはないと思っていた。バイタリティをすでに導入している諸外国では疾病率や死亡率が下がる効果が見られているからだ。

日々の歩数で8000歩と1万歩の差はわずか2000歩だが、その積み重ねが血圧などを変動させる要因になることがわかっている。約20年前にバイタリティを開発した南アフリカの金融サービス会社のディスカバリーには、健康増進活動と疾病率との相関関係のデータが蓄積されている。