やまぐち・えりこ 1981年生まれ。慶応大学卒業後、ワシントン国際機関のインターン、バングラデシュの大学院を経て2006年、マザーハウス設立。現在、世界に38店舗を展開。(撮影:今井康一)
開発途上国支援とビジネスの両立に成功したのがマザーハウス。山口絵理子社長がその秘密を語る。

──事業の特徴は?

自社工場は現在、6カ国にあるが、バングラデシュではジュート(黄麻)やレザーを使ったバッグ、インドでは手紡ぎ・手織り綿を使った洋服など生産地ごとに作る製品が違う。それは、生産地に応じて強みとなる素材をどう生かすか考えて作っているから。現地の人も気づいていないオリジナリティーや強みを生かしながら付加価値を高め、世界で売れる商品にチューニングしていく。

生産地に足を運び、現地の従業員と同じ言葉で議論するのが大事であり、私は生産地の言語を習得してきた。たとえ下手でも現地語で指示を出したりコミュニケーションを取ったりして、お互いに理解を深めたうえでのものづくりでないと意味がないと思う。