たに・まこと 1951年生まれ。77年、すかいらーく(当時)に入社。子会社社長やすかいらーく常務、社長などを経て、2018年よりすかいらーくホールディングス会長兼社長。(撮影:ヒダキトモコ)
「ガスト」や「バーミヤン」「ジョナサン」など全国約3200店舗を展開するすかいらーくホールディングス。2020年には全業態・全店舗に「デジタルメニューブック」を導入し、オーダー受け業務をなくす計画。同時に、店舗の立地や天候によってメニューを変化させる。デジタル化で変わるファミレスの未来をどう描いているのだろうか。

──デジタル投資に力を入れるのはなぜですか。

人件費がものすごく高騰しているからだ。経営として最大の課題になっている。パートやアルバイトは時給を上げないと採用できない状態。人件費が毎年30億円ぐらい上がり続けている。乗り越えるには4つの方法が考えられる。客単価を上げるか、粗利率を上げるか、会社全体の生産性を上げるか、コストカットするかだ。

今まで500円で売っていたものを粗利率を取りたいからと550円で売ったら、または食材の品質を下げたら、確実に顧客は気づく。これはできない。コストカットは、景気がよくても悪くてもつねに続けなければいけない。ということは、残りは生産性改革だ。どういう手法で進めるかと考えたときに、デジタルツールを使うことが重要という結論になった。

──タブレット端末での注文は、ほかの飲食店にもあります。