やまもと・りょういち 1951年生まれ。73年大丸入社。2003年大丸グループ本社百貨店事業本部商品ネットワーク推進部長、同年に大丸社長。13年4月からJ. フロント社長。(撮影:梅谷秀司)
百貨店らしさを追求する三越伊勢丹ホールディングスに対し、「脱百貨店化」を掲げ、テナントから賃貸収入を得る不動産型のビジネスモデルに軸足を置くのがJ. フロント リテイリングだ。2019年に続いて20年も、大型商業施設の開業を計画する。その狙いはどこにあるのか。

──20年の消費動向をどのように見通していますか。

消費増税の影響が多少は残るだろう。中間層を中心に節約志向が強まり、気に入ったものには高くてもお金を使うが、それ以外のものには出費を抑える「消費の二極化」も進んでいくとみている。一方で、富裕層の消費は堅調に推移すると予測している。

前回の14年の消費増税以降、地方と郊外の店舗が非常に厳しくなった。婦人服を含むボリュームゾーンの販売が停滞したのは、当時の消費増税が契機になっている。今回も地方、郊外店舗の動きに着目していく。

──19年には複数の大型施設が稼働しました。9月にオープンした「大丸心斎橋店本館」(大阪市中央区)では何を重視しましたか。