もりやす・いさお 1973年生まれ。98年東京大学大学院修了後、日本オラクル入社。99年11月ディー・エヌ・エーに転じ、2006年に取締役就任。11年6月から現職。(撮影:尾形文繁)
オートモーティブやヘルスケアなど、新規事業の育成に力を入れている。主力のモバイルゲーム事業は頭打ちだが、新作に手応えを感じているという。

──創業から20年以上が経ちました。今、会社が置かれている現状をどう分析しますか。

主力のスマートフォンゲームは業界が成熟し、さらなる成長は難しい。何とかヒットを出そうと、この数年間もがいている。ゲームは大きなヒット作が1つ出れば市場全体が押し上げられるが、スマホの登場から年月が経ち、新しい遊びは生まれにくくなっている。端末のスペックが上がり、ゲームに対するユーザーの目も肥えた。開発費の高騰もネックだ。

──2019年は『ポケモンマスターズ』と『マリオカート ツアー』を投入するなど、他社の有力IP(知的財産)活用が目立ちました。

マリオカートは順調に立ち上がり、世界中のユーザーに遊んでもらっている。マリオのような日本発の強力なIPを活用し世界に広げるという戦略の中で、十分な手応えを感じている。一方でポケモンマスターズは初速こそよかったが、継続して遊んでもらえる運営ができていない。現在、急ピッチで改修しているところだ。

IPホルダーと連携したIPの有効活用は当社の強みだ。ガラケー向けに提供していた「モバゲー」の時代から、IPホルダーとの共同開発でいくつものヒットを出してきた。任天堂やポケモン、バンダイナムコグループ、スクウェア・エニックスなど、いろいろな会社と深い関係を築けている。