ひがしはら・としあき 1955年生まれ。77年徳島大学工学部卒業、日立製作所入社。日立プラントテクノロジー社長などを経て、2014年社長兼COO。16年から現職。(撮影:梅谷秀司)
国内製造業で過去最悪となる7873億円の最終赤字計上から10年。日立製作所は不採算事業の整理などでV字回復を達成し、今後は社会インフラを軸に成長を目指す方針だ。

──2020年の電機業界のキーワードは何でしょうか。

電機業界という世界で物事を考えてはいけない。これからは業界の垣根を超えて、社会課題の解決や顧客の価値を上げるという視点が必要だ。日立はすでに全社を挙げて「協創」をキーワードにさまざまなパートナーと一緒に課題を解決する方向へ舵を切っている。

──19年度からの新3カ年中期経営計画で売上高の年成長率3%超、調整後営業利益率10%超という高い目標を掲げました。

社会イノベーション事業でグローバルリーダーになることが目標だ。グローバル市場で競争力を持たないと生き残れない。日立本体の各セクターも上場4子会社でもそれは同じだ。

──くしくも直近の中間決算では、社会インフラが中心の日立本体が増益の一方、日立化成など上場4子会社はいずれも減益になり、ボラティリティー(変動率)の高さが露呈しました。