聖なるズー(濱野ちひろ 著/集英社/1600円+税/277ページ)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。
[Profile] はまの・ちひろ/ノンフィクションライター。1977年広島県生まれ。2000年早稲田大学第一文学部卒業後、雑誌などでインタビューやエッセー、映画評、旅行、アート関連記事を執筆。18年京都大学大学院修士課程修了。現在、同大学大学院博士課程に在籍。

動物とセックスをする人たち──そう聞けば、多くの人は激しい嫌悪感を覚えるだろう。しかし読み進めるにつれ、感情は目まぐるしく移り変わっていく。驚愕、好奇、悲哀、困惑、感嘆……。

本書は、ズーと呼ばれる動物性愛者たちの実像に迫った一冊だ。著者は、かつてパートナーからDV(ドメスティックバイオレンス)を受けていた過去を持つ人物。自らの身に降りかかった経験からセクシュアリティに悩みを抱え、その回復のプロセスの中で動物性愛者のことを知る。