民主党の大統領候補に名乗りを上げたブルームバーグ氏。共和党のNY市長として辣腕を振るった(ロイター/アフロ)

マイケル・ブルームバーグ前ニューヨーク市長が、米大統領選挙での民主党の指名候補を決める予備選挙への出馬を表明した。現実主義の中道派を標榜し、エリザベス・ウォーレン上院議員などのリベラル派に対抗する構図だが、ブルームバーグ氏への反発は小さくない。そのため、かえって民主党を極端なリベラル政策に向かわせるリスクがある。

第1のリスクは、富裕層批判の先鋭化である。

ブルームバーグ氏の出馬で浮き彫りになったのは、選挙においても富裕層が優位である現実だ。資産税の導入など、富裕層を標的としたリベラル派の提案には、景気への悪影響に対する懸念が高まりつつあった。経済にとどまらず政治の舞台での格差にまで議論が広がれば、ブルームバーグ氏と中道票を取り合うバイデン元副大統領などの候補も、富裕層批判に同調しやすくなる。