ハンガリーのブダペストを拠点としてきた中央ヨーロッパ大学(CEU)が政府の独断で国外追放され、11月15日、オーストリアのウィーンで正式にキャンパスを開いた。ハンガリーのオルバン政権は同日、ブダペストで大型スタジアムを開設している。

予想どおり、政府が牛耳るハンガリーのメディアはスタジアムの話題で持ちきりとなり、CEU国外移転のニュースは無視された。同校は世界の大学ランキングでも高く評価される名門なのだが。そしてこの日、欧州連合(EU)の指導層も多くが口をつぐんでいた。EUで初めて大学が亡命を余儀なくされたにもかかわらず、である。

確かにEUでは主要政治家のほとんどが何らかの形でCEUに連帯感を示してはきた。例えば、欧州委員会はCEUの国外追放を企図した立法を問題視し、2017年12月にハンガリーを欧州司法裁判所に提訴している。