長年止まっていた再編の歯車が、意外な組み合わせで回り始めた。

造船で国内首位の今治造船と、2位のジャパン マリンユナイテッド(JMU)が資本業務提携で11月29日に合意した。今治造船がJMUの増資を引き受け、LNG(液化天然ガス)運搬船を除く商船分野で営業・設計を共同で行う会社を新たに設立する。海外で造船会社の統合・再編が活発化しており、提携で国際競争力の強化を図る。

今回、業界関係者を驚かせたのは、水と油ともいうべき「重工系」と「地場系」の2社が手を結んだ点だ。戦前は軍用艦の建造を手がけ、戦後もタンカーの大型化などで高度成長を支えた自負のある重工系は、日本の造船業を背負っているとの意識が強い。一方の地場系は創業家のリーダーシップの下、「一族の結束を重視する」(関係者)。

2013年にJFEホールディングスとIHIという重工系2社の造船事業が統合して発足し、一段の再編を想定していたJMUとしても、地場系との提携は想定していなかった。