11月の中間決算会見で説明する柴野社長(右)と大野俊也CFO(左)

「第2号案件の取締役7名選任の件について修正動議を提出いたします」──。質問に立った特殊鋼商社アサダの朝田英太郎代表はそう話すと、修正動議の内容を記した書面を会場で配付するように促した。

これは2018年6月21日午前、精密ばね大手・アドバネクスの株主総会での出来事だ。朝田氏は取引先の持ち株会の理事長を務める人物である。修正動議を提出し、同業他社を引き合いに出しながら、アドバネクスの課題を事細かに指摘。修正動議の取締役候補は、社長を含む3人は会社提案と同じだが、創業家出身の加藤雄一元会長の名前はなかった(下図)。

総会の再開後も“事件”