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「政治家として、親として、気候変動問題に取り組む」 小泉進次郎 環境相に直撃

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環境行政の責任者として、次代の日本のリーダーとして、脱炭素化をいかに実現させるのか。気候変動問題の第一人者がインタビューした。

環境相 小泉進次郎
こいずみ・しんじろう 1981年生まれ。神奈川県横須賀市出身。関東学院大学卒業後、米コロンビア大学にて政治学修士号を取得。米戦略国際問題研究所(CSIS)研究員を経て、2009年から衆議院議員。19年に環境相就任。(撮影:今 祥雄)
国連気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)が、12月2日にスペインの首都マドリードで始まった。
12日間にわたって続く同会議は、2020年からの実施が予定されている気候変動に関する「パリ協定」の実施指針(ルールブック)のうち、昨年のポーランド・カトビツェでのCOP24で合意し切れなかった論点の最終合意を目指す場だ。日本からは小泉進次郎環境相が出席し、日本の戦略についてスピーチする。
日本は気候変動問題でどのようなビジョンを示し、脱炭素化に取り組むのか。国連環境計画・金融イニシアティブ特別顧問を務め、長年にわたって気候変動問題に取り組む末吉竹二郎氏が、政府の方針や政治家としての意気込みについて小泉環境相に聞いた(インタビューは11月26日に実施した)。

末吉 小泉さんは日本の環境行政のトップであるとともに近い将来、日本のトップリーダーになるとの国民の期待が大きい政治家でもあります。とりわけ若者世代、さらにはこれから生まれてくる子どもたちが安全に住める日本をどのようにつくっていくのか。環境行政の責任者のみならず、若い世代のリーダーとして語っていただきたい。

小泉 大臣に就任して2カ月半が経ちましたが、大臣としての職務にたいへんなやりがいを感じて取り組んでいます。環境省にはこんなにもできることがあるのだ、埋もれているテーマがたくさんあるのだと、日々強く認識しています。

末吉 それはたいへんすばらしいですね。

COP25を成功させる

小泉 その一方で、環境省という省が、本来取り組むべき仕事をしっかりと遂行できる体制にあるのか、疑問も感じています。私なりの問題意識を持って、業務の選択と集中を進めている。そうすれば環境省は、今よりもっと国民から必要とされる官庁になる。職員は大変だと思いますが。

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