米中両国はAIをめぐって激しい覇権争いを繰り広げている(AFP/アフロ)

人工知能(AI)の商業利用が広がり、国家間の開発競争も一段と激しさを増してきた。これは経済と軍事力をめぐる覇権争いにほかならない。

こうした中、米議会は昨年、超党派の諮問機関「AIに関する安全保障委員会」を設立し、AI強化計画の策定に動いている。委員長を務めるのはグーグルの元最高経営責任者、シュミット氏だ。委員会は11月に中間報告書を公表し、中国のAI開発に対抗するには政府がもっと先手を打って関与を深める必要があるとした。同盟国との協力にも言及している。

米国のAI開発予算は増え続け、軍事・非軍事部門でそれぞれ10億ドルの大台に届くようになってきた。だが、委員会は関連予算を早期に最低でも倍増するべきだと勧告する。委員会はまた、長期の開発投資や官民協力の拡大のほか、米国立衛生研究所(NIH)のような機関を設立し、プロジェクトを統括する必要があるとも訴えた。